【閉店】古都に思いを馳せる屋上のフエ料理店「THE HUE HOUSE」

初訪 2017.06   更新 2021.02.24


【2022.08.10 追記】

こちらのお店は残念ながら閉店しました。



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1年中暑いホーチミンも、夜になれば、

さらに屋上ともなれば、気持ちのよい風が吹いてとっても快適。

たまには、街の喧騒から少しだけ離れて、

屋上からホーチミンの街を見渡すのも、一興です。



ホーチミン市内には数多くのルーフトップレストランやバーがあり、

屋根なしの開放感を満喫しながら過ごすのも

ホーチミンならではの楽しみ方の1つといえます。



今回は、「シークレットガーデン(Seacret garden)」「マウンテンリトリート(Mountain retreat)」など、市内で複数のルーフトップレストランを経営する、ベトナム人オーナーが手掛けた、新たな屋上レストラン「THE HUE HOUSE(ザ・フエ・ハウス)」に行ってきました。



2017年3月にオープンしたこちらのお店は、店名の通りベトナム中部・フエ(Hue)の料理をメインとしたレストラン。


中部は、米粉を蒸したもちもち食感の料理など、

日本人の口にも合う料理が多くあるので、旅行などで訪れるお店としてもおすすめ。


南部のホーチミンにいながら、中部の味が楽しめるお店として、空間も含めてとっても魅力的です。



場所は、サイゴン大教会や統一会堂から、徒歩10分ほどの場所。


↑ マスタービルの正面入口

ハイバチュン(Hai Ba Trung)通りから、チャンカオヴァン(Tran Cao Van)通りに少し入ったところの、マスタービル屋上にあります。




まず、ビル正面の入口から入って

向かいにあるエレベーターから屋上へ。




エレベーターを出て左手にのびる、この通路を抜けると、



現れるのは、風格あるこの門。



ベトナム最後の王朝があった古都・フエらしく、

宮廷料理店のような、重厚感のある空間が迎えてくれます。


荘厳な紫檀の柱を使った建物は、フエ"風"に装飾されたものではなく、

実際にフエからここまで運び、移築したもの。

本場の建物が、この個性豊かな空間を存分に高めてくれています。



テーブルセッティングも、フエを思い起こさせる渋さが漂って、いい雰囲気。



モダンさも取り入れた、格好いい空間に仕上がっています。


席は、屋外のテーブル席と、屋根付きの半屋外席があるので、雨が降ってきても大丈夫。

このビル自体、中心地から少しだけ外れた場所にあるので、静かにのんびり過ごせます。




料理は、蒸し春巻きの「バインウット(Banh uot)」をはじめ、

中部の名物麺「カオラウ(Cao Lau)」「ミークワン(Mi Quang)」

フエ名物の米麺「ブンボーフエ(Bun Bo Hue)」や、シジミご飯の「コムヘン(Com hen)」など、中部料理が揃っているほか、

レモングラスが香る「貝の肉詰め(Oc Buou Nhoi Thit)」や、

からし菜巻きの「クオンジップ(Cuon Diep)」など、ベトナムの定番料理もあります。


詳しいメニューはこちら


メニューの中には、フエ内陸の農村地帯「アールオイ(A Luoi)」県で、少数民族に伝わる名物料理「鶏のエスニック焼き アールオイ風(Ga Nuong Dan Toc A Luoi)」などもあり、興味をそそられます。


余談ですが、このアールオイ県には、ベトナムにいる53の少数民族のうち、タオイ(Ta Oi)族やコトゥ(Co Tu)族などいくつかの少数民族が暮らしているのですが、中にはベトナム政府に正式に認定されていない パコ(Pa Ko)族という民族もいます。このパコ族も上の料理のように、塩唐辛子とライムリーフで味付けした、鶏のグリルが定番料理の1つだそうです。




といっておいて、まず注文したのは、

中部のバインセオ(ベトナム版お好み焼き)。


「Banh khoai(Banh xeo) 」7万5000VND(約370円)

ホーチミンでは、皿におさまりきらない特大サイズが一般的ですが、

中部版は手のひらサイズが特徴。

ここのは生地が少し厚めで、もやしやエビ、挽肉などの具材もたっぷり入っていて食べ応えがあります。


紙のようにぺらぺらな、その名も「紙ライスペーパー(Banh trang giay)」に、バインセオをハーブなどと一緒に包み、味噌ピーナッツダレにつけていただきます。


殻ごとのエビの香ばしさやハーブの香りが鼻に抜け、タレの濃厚さともよく合います。

ライスペーパーが極薄なので、具材の水分だけでちょうどいい柔らかさに。




「Banh beo」6万5000VND(約320円)

蒸した米粉生地の弾力が印象的な中部料理の定番・バインベオ

生地の上には、エビでんぶやネギ油、揚げた豚の皮や揚げエシャロットがのっていて、

そこにヌクマムベースのさっぱりダレ・ヌクチャムをかけていただきます。



「Com nghe tay cam」11万5000VND(約560円)

ハマグリやエビ、イカが入った海鮮チャーハン

ターメリックライスでクセがなく食べやすい軽めの味付けです。





時折、ライスペーパーがどこかへ飛んでいってしまうほど 笑

気持ちいい風が吹き抜けるレストラン。


金曜の夜(19:00〜20:30)には、ベトナム伝統音楽の生演奏もあるので、

目と舌と耳で、ベトナムの伝統と古都フエを体感する、大人なひとときを過ごしてみるのも、いいかもしれません。



THE HUE HOUSE / ザ・フエ・ハウス

住  Rooftop Master Building 41-43 Tran Cao Van, Q.3, HCMC

営  10:00〜22:00 

電  090・9246・156

FB   www.facebook.com/thehuehouse

Map https://goo.gl/maps/HYtsCLLTcdEd4uZU8



勝手にベトナム案内

文と写真が 仕事 兼 趣味で、主にベトナム・ホーチミン市のおすすめスポットやグルメを紹介しています。 2014〜ホーチミン市在住。

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