爽やかな香りが食欲をそそる 新コムガー「Com Ga Chi Tu」

初訪 2019.06   更新 2022.04.05



【2022.04.26 追記】

タオディエン地区にも新店舗がオープン。

エーの葉風味のフライドチキンライスが、近場でも味わえるようになりました。

新しい情報は、こちらの記事にまとめました☟




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ベトナム中南部で主に使われる、バジル系のハーブ「エー(É)」


バジルに、レモングラスを少しプラスしたような爽やかな香りは、ベトナムのハーブの中でも、挑戦しやすいクセのなさ。


日本人の味覚にも合いやすい、上品な香りのハーブです。



エーの葉(Lá É/ラーエー)を使った代表的な料理は、

キノコやタケノコがたっぷり入った、鶏塩鍋「ラウ・ガー・ラー・エー(Lau Ga La E)」


べトナム中南部の高原地帯 ダラット(Da Lat)や、海辺の街フーイエン(Phu Yen)の名物料理で、すっきりとした塩味のハーブ鍋は、ハマるとやみつきになる、飽きのこないおいしさです。



ハーブ鍋については こちらをご参考に ↓




今回取り上げるのは、そんな "エーの葉" を使った新たなアレンジ料理「コムガーラーエー(Com Ga La E)」が食べられる一軒。



揚げ鶏がのったチキンライス「コムガーソイモー(Com Ga Xoi Mo)」と、エーの葉を掛け合わせたような、ニュータイプの「コムガー ※」は、一度挑戦してみる価値ありです。


※「コムガー」は、ベトナム語で「チキンライス」の意味。

 「Com(コム)」=ごはん

 「Ga(ガー)」=チキン




店名は、

「Com Ga Chi Tu(コムガー・チートゥ)」


2018年に、空港の近くにオープンしたお店が人気となり、

2020年11月に、4区に新店がオープン。


今回は、中心地から行きやすい、4区店に行ってみました。




場所は、1区から橋を渡った先にある、ホアンイエウ(Hoang Dieu)通り沿い。

1区のビンコムセンターからは、車で約15分の場所です。





↑ かわいい配色の店内




↑ ローカル店のようなテーブルとイスが並んだ、さっぱりとしたレイアウトですが、

女性1人でも訪れやすい、清潔感のある空間です。




↓ メニュー表はこちら

(クリックすると拡大表示できます。)


全体的には、

「エーの葉風味のごはん」をベースにした  「コムラーエー(Com La E)」メニュー3種類


「ターメリックライス」をベースにした「コムガーター(Com Ga Ta)」3種類あり、


そのほか、

フライドチキンやポテトなどのサイドメニュー

海草とひき肉のスープなどのスープ類や、

目玉焼きなどの追加メニュー、

セット(コンボ)があります。




まず、やっぱり食べておきたいのは、

ラーエーごはんのチキンライス「コムガーラーエー(Com Ga La E)」。

ということで、

ごはんに、もも肉のフライドチキンが付いた

「コムラーエー・ドゥイガーチエン(Com La E Dui Ga Chien)」にしました。



チキンのサイズによって金額が異なり、

小サイズ「ニョー(Nho)」は、3万5000VND(約170円)

大サイズ「ロン(Lon)」は、4万9000VND(約240円)

※ チキンはK○Cのような衣付きのタイプではなく、素揚げに近い感じです。


↑ こちらは「大サイズ」。(一番上の写真も同じメニューです。)



このお店のフライドチキンは、表面がパリパリッとクリスピーで香ばしいのが特徴。

どうしてもオイリーになりがちな揚げ物も、

ハーブが香るご飯と一緒に食べると、後味も爽やか。

もたれるような重たさはなく、女性でも軽く一皿食べられる軽やかさがあります。




メニュー名の最後に付いている「ケムソット(Kem Sot)」は、「ソース付き」の意味。

ご飯メニューには、ソースが無料で1種類付いてきます。

(自動的に決められる場合もあるので、注文の際に指定しておくと安心です。)



私は、緑色の自家製ラーエーソースを。

上の写真のように、鶏肉をソースにつけて食べても、料理全体にかけてももちろんOK。

香ばしく揚がったチキンを、エーの葉のタレにつけて、エーの葉が香るご飯とともに食べると、ほんのり爽やかな香りが広がります。



ソースはほかに、下の全5種類があり、各5000VND(約25円)で追加可能。


「Sot La E」ラーエーソース

「Sot Bo Toi」ニンニクバターソース

「Sot Chua Ngot」甘酸っぱいソース

「Sot Xi Dau」醤油ソース

「Sot Ca Ri Cay」スパイシーカレーソース




ラーエーごはんには、カリッと揚げたおこげの粒が入っていて、食感も面白いです。




ラーエーごはんのメニューには、

牛すじのレモングラスチリ炒め「Gan Bo Xao Sa Ot」もあり、

ホルモン系が好きな方にはいいかもしれません。

(上の写真はテイクアウトしたときのもの。)



個人的におすすめなのは、

写真にもあった、

揚げ鶏+ラーエーごはんの「Com La E Dui Ga Chien」

茹で鶏+ターメリックライスの「Com Dui Ga Luoc」の、ラーエーソース付き




ターメリックライスのメニューは、

裂いた鶏肉がのる

「コムガーセー(Com Ga Xe)」3万5000VND(約170円)と、


茹で鶏ぶつ切りがのる

「コムガーチャッ(Com Ga Chat)」5万VND(約250円)、


茹で鶏もも肉(大)がのる

「コムドゥイガールオッ(Com Dui Ga Luoc)」6万9000VND(約330円)

があり、どれも茹で鶏。


うま味の強いベトナム産の鶏肉を使用しているので、さっぱりと食べたいときはこちらがいいかもしれません。





ちなみに、店名の「チートゥ(Chi Tu)」は、

ベトナム語で「トゥさん」を意味する、女性の名前。



中部出身の隣人が作ったチキンライスをアイデアの種として

「コムガーラーエー」を考案した、

若いベトナム人女性「トゥさん」から名付けています。


彼女が家族とともにお店を開き、現在は彼女がフーニュアン区のお店を、そして姉のチャンさんが、新しい4区のお店を担当しているそう。


いまは、ブランディングを行うパートナーも加わり、ロゴも一新。きれいな4区店もできましたが、オリジナルレシピに自家製ソースなど、家族ではじめたときの味をしっかり保っています。



1つ難点なのが、4区には散策して回れるようなお店が、たぶんあまりないこと。


ここから徒歩10分弱の場所に、レトロモダンなカフェ「Tiem ca phe So 3

徒歩10分強の場所に、写真映えするカフェ「September Saigonの2号店があるので、

食後にカフェでのんびり、というのもありかと思います。


※ コムガーはデリバリーも可能。



おまけ話ですが、

民間療法では、古くから発熱や嘔吐下痢、歯肉炎などの治療に用いられてきたという、

エーの葉(ラーエー)。※ 学名 Ocimum basilicum var. pilosum


エーの種「ハッエー(Hạt É)」は、チアシードによく間違われるほど激似で、輸入チアシードよりも安価に手に入るため、ローカル店のドリンクで時折使われているそう。


ベトナムのカフェで見かけるチアシード、よくよく見たらエーの種かも?しれません 笑

(種の話になっちゃった…。)





【 Com Ga Chi Tu 】 コムガーチートゥー

FB   www.facebook.com/comgachitusg

Web www.comgachitu.com


  090・118・6677



■ 2区 タオディエン店

  29 Nguyen Dang Giai, Thao Dien, Q.2, HCMC

  9:30〜21:00

Map https://goo.gl/maps/83N6BviCrzoYevPX9



■ 4区店 ←こちらの記事で紹介しているお店です。

  L6 Hoang Dieu, Q.4, HCMC

  9:30〜21:00

Map https://goo.gl/maps/uqYxLwqJvYfoPvrN6



■ フーニュアン区店

  72 Bui Van Them, Q.Phu Nhuan, HCMC

  9:30〜21:00

Map https://goo.gl/maps/jP3zdZCj3wGyWw1JA




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勝手にベトナム案内

文と写真が 仕事 兼 趣味で、主にベトナム・ホーチミン市のおすすめスポットやグルメを紹介しています。 2014〜ホーチミン市在住。

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